『REISE KARTE』by Tomotada Akai

Reise Karte #5 by Tomotada Akai

意気揚々と中には入り、
ムーアの前を通り過ぎ、ボディーチェックを受けようとしたその刹那。
後ろからムーアが、
【お前!それはなんだ!?】
と私の背中を指差しております。

そうです。サッカー観戦のために多量の防寒着を持っていたため、それをリュックサックにパンパンに入れていたのです。
めちゃくちゃリュックサックでかいんですよ。完全旅人仕様ですよ。
でもTresor入れたし、大丈夫って思い込んでたんすよ。。(泣)

私は必死にムーアへ【服だけだよ!クロークに預けるから許してくれ!!】と訴えたが、ムーアはダメだ!荷物デカすぎ。こんなの持って入れるわけねーだろ!!!と言われる。
どうやら、ムーアはおれの正面を見ていてリュックサックを背負っているのに全く気付かなかったようだ。。。

よく見れば周りにこんなでかいバッグ背負ってるやついねーなーなんて今頃我に返ってみてもあとの祭り…….

ここまできたら引き下がれない。
ベルリンきてここには入れないなんて、パリに来てルーブル美術館に行かないようなもの(ある記事に書いてありました)!!!

なんとか説得を試みようと思ったところ、速攻あたしの目の前にミルコクロコップ再登場。。。はい。試合終了ぉぉぉ。

中に入って3秒で出て来たやつなんていないんじゃね!?

まじ!?!?あり得ないよ。
ムーアはバックは置いて来こい!!と一言。

こんなへんぴなとこにロッカーなんてねぇーよ、馬鹿!!!と叫びたいのを我慢して、寒空の中どうしたものかと…..

うーん、仕方ねえ。

やってやるよ!!やってやる!!!タクシー速攻乗り込んでホテルへGO!!

リュック置いて戻ってやるよ!!!
コンチクショ〜〜。

タクシーのおじさんが【入れなかったの??】的なこと聞いてくるので、拙い英語で事の成り行きを愚痴りまくると、タクシーのおじさんが、テクノを聴かせてやるよ!^_^って言いながら車の中で音楽スタート。。。

いやいや、、違うからこれ、違うからぁ!!テクノってより【ポルカ】だから!!うん。これ100%【ポルカ】ですから。。でも、ウワモノがポルカでベースラインとキックは確かに4つ打ちだ。。。いや、むしろだんだんカッコ良く聴こえてきた。。この親父やりおるな。そしてこのポルカもどきの不思議な作用としてさっきの怒りが収まってくるではありませんか!!
親父の優しさにちょっとウルっと来ちゃいましたよ。

ホテルへ到着ソッコー部屋へ戻り、

ファァァァックと叫びながらリュックを投げつけ、再度ホテルよりダッシュ!!!さっきのタクシーのおっちゃんが待っててくれたので、スーパー飛ばして、Berghainへリターン!!!

はい、到着。

おお、ラッキーさっきより並んでない!!気を取り直して列へ。
30分ほどでまたもやエントランスが近づいてくる!!!!

流石にここで再度弾かれるなら、もうそこまでの男だおれは!!
テクノのなんてもう聴かねぇ!!

例のごとくマイケルムーアを凝視し続けると、おわぁ!!ムーアと完全に目が合う。完全にさっき問題あったアジア人の俺のことを覚えている様子。

不味い。。。

凶と出るか吉と出るか。。。

ただ、ムーアはさっき、俺を1度中に招き入れてる訳だ、つまりリュックさえなければ、俺の熱意、テクノの愛は伝わってる筈だ!!!
それでもまた弾くなら上等だよ!!
こっちから願い下げだよ。
あたしの怒りのピークはMAX。
すでに2時間も時間をロスしてる。

こうなりゃ、なぜか吹っ切れました。
あたしはムーアに魅せ付けるがごとく自分の順番の時に暴挙に出てみることとしました。そうです。後ろ向きに歩いて見たのです。もう半ば、破れかぶれ。

たぶんクロコップに殴られたら脳みそ飛び散るんだろーなーって思いつつそのまま、後ろ向きで進むと、

なんと!!!マイケルムーアが、爆笑してる!!!!

【OK Come’n】

だってよ!!

テクノの神様はいます!!!
バウンサーにはあたしのテクノ愛が通じてたんだ!!!
もう阿鼻叫喚。まだフロアでもないのにアドレナリン出まくり!!!

さっきのやり取りを見てた、ボディーチェックの兄ちゃんも、にっこり【Congratulations】と言ってくれました。

もう出されたらたまんない。
小走りでエントランスに16ユーロを支払い、上着をクロークへ。っていうかクロークあるじゃねーかよ!!クッソォ〜〜。

皆様ここに来るときは踊るためだけに特化した服装、手荷物は無しか最小限を推奨します。
そしてマイケルムーアをしっかり凝視です!!

めでたく、ついに楽園へ足を踏み入れることが出来たのでした^_^

さて、楽園ことBerghainですが、
エントランスのボディーチェックのところでiPhoneのカメラ、両面にシールを貼られます。(多分これ剥がすと生きてここから出てこれない可能性あるので剥がさない方がいいと思います)

1階のクロークの奥にいよいよユートピアに上がるための階段があるのですが、そこの階段の大きなホールになんともバカでかい、素敵なものをオマージュした銅像があります。うーん、アンダーグラウンド。これ、普通のLIVEハウスにあったら絶対OUTでしょ。

その左には、カプチーノなんかが飲める落ちついたBarあり。ここのフロアーには、いろいろな小部屋があり、それはもう、そっちの意味でもユートピアです。

2階がいわゆるBerghainになるわけですが、
約4階くらいまでの大きな吹き抜けの真ん中がフロアー。
天井が高いためか、音がこもらず凄まじい拡がり!!音を聴くってより浴びるという表現がぴったりな感じです。
フロアのちょうど真ん中に立つと前後(前後の上の方)左右から音がちょうど集まっている感じで、音に包まれるような体験ができました(これはすごい)。

どっかのインタビューでベンクロックが、【テクノを知りたければBerghainのフロアに立ち音をじっと聴けばテクノってものが何かを少しは理解できるだろう・・・】って、スカしたこと言ってんなぁーって思いましたが、確かにこれは初めての体験で、なるほどぉ。。ってなりましたよ。

ただし、やっぱり音はバカでかい!これは昨日もそうでしたが、なにしろ音がでかい!!会話は不能です。一心不乱に全員踊り狂ってます。ここもやはり、VJ・レーザーなどなく完全にLightningと音だけでもってかれますっ。

2階の両サイドに3階に行くための階段があり、DJに向かって左がPanorama barへの階段となっておりました。

Panorama barは少し音が小さいですが、それでも日本の箱のメインフロア並みに音はでかい気がしましたよ。照明も少し明るめで、すぐにバーカウンターがあり、お酒を飲みながら楽しめるっていうテイストのようでした。(下の階のBerghainは酒持って踊れるほど流暢な感じではないです・・・・)

Panorama barで上を見上げると、下を見下ろしている方々がいらっしゃるので、おぉ!4階まであるのか、、って思って4階に上がりまたが、ここはもう、色々な形の愛の巣窟です。そう、いろいろな形の愛です。うーんこれは確かに写真撮影はいろんな意味でだめでしょ・・・

っていうか、この箱はこのように本来の自分を解放できるユートピアなんだと思いました。
この空間にいる人達が心から自分をさらけ出して楽しんでるわけだから、写真なんて撮られたら気分悪いし、撮ってる奴をみても気分が悪くなる。必然的に写真なんて不要だなって思えました。

この最後の楽園を守るためにバウンサーがいて、だからこそ、観光客で溢れかえる訳でもなく、この箱の趣旨を理解しようとする人々が集まるのだなって思いました。素晴らしい!
(アンダーグラウンドってこれだ!!)

その日のDJは日本になかなか来日しないレアな人ばかりだったので、そこにも満足。

再度、一心不乱にメインフロアのど真ん中で黙々と踊り、その後、今度はDJに向かって右側のPanorama barと反対側の階段が気になったので、上に行ってみると、ここは落ち着いたカフェのようになっておりました。

ビールくださいというと、ここにはないよ!アイスクリームならあるけどね!だって。はい?ここ完全に癒し空間。カフェですわ。ではせっかくなのでアイスを。。。って思ったら、隣にタンクトップの見た目は完全にクリスリービングのようなマッチョがいることに気付く。彼もアイスを買うようだ。
うーん、危険な香りがするぜぇ。
アイスを持ってベンチに座ると案の定、クリスリービングも隣へ腰を掛ける。
あー、来たわぁーっ・・・・て思っていたけど、結局すごいナイスガイで、二人で楽しくアイスを食べるというファンタスティックな状況でその場は事なきを得ました。ただし、あたしは全身全霊で自分は【どストレート】をアピールすることに必死だったため、アイスの味は全く記憶になし。(アイスすごいいっぱい種類あるのでだれか美味しかったら教えてください)

アイス後にもひたすらテクノを浴び、体力の限界で朝7時30分にて終了。
あー、気持ち良かった。。。ここはマジで楽園だな。そして愛に溢れている。色々あったが、来て良かったと心から思う。

続く・・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です